【第1回】初回はやっぱりピーマンでしょ!
初めまして、美人女性2人に続いてコラムを執筆することになりました。
『農業はバランス!?ってナニそれ?』という感じがしますが、私自身が県内あちこち飛び回って訪問している農業生産者、農業関係者の取り組みについて農業サイドよりの見解としてコラムを書きたいと思っています。
少し、専門的な内容も含みますがオモシロ・可笑しく?ウンチク有で紹介できればと思っています。どうぞ宜しく!!
初回は私自身が農業技術を初めて培った野菜、ピーマンについてちょこっと紹介します。
前々職時代は西都市内の農業生産者との仕事が殆ど、西都市の主たる農産物といえば、それはグリーンピーマン!最盛期になると1日に数十トンのピーマンがJAに出荷されるほどの国内有数の大産地です。
ピーマンといえば通常、夏秋野菜ですが、宮崎県内(特に平野部)で生産されているピーマンの殆どは冬春時期に栽培されています。続にいうハウス促成栽培ですね。
また、ピーマンは学術的には『果菜類(果物のようになる野菜のこと)』として扱われ、更に細かく言えば『ナス科』に分類される野菜です。その他ナス科に含まれるものとしてトマトも(なんとタバコも!)ナス科に属します。近い部類の植物ながら、生まれる果実の色が全く違うって不思議ですよね。
さてここでウンチク、ピーマン栽培など『果菜類』の生産で何が一番、重要でしょうか!?
果菜類の野菜は、植物が大きくなり、花を咲かせ、実となってぶら下った果実が始めて収穫物になります。一方、ほうれん草は葉っぱ、だいこんは根っこが収穫物ですね。例えが悪いかもしれませんが、ピーマン(果菜類全般)栽培では、植物そのものは『お母さん』であり、ピーマン果実は『赤ちゃん』と言っていいほどなのです。母子ともに健康でなければ美味しいピーマンは生産できません。
ハウス栽培のピーマンは、おおよそ10月下旬から翌年6月上旬頃まで収穫し続けます。つまり、『長期間にわたって、植物そのものを病気や害虫、更には災害から守り、健全に生長させながら、継続的にピーマンの果実を収穫していけるかどうか!』が重要なポイントです。母も子も大事に育てなければならないのがピーマン栽培技術の重要なバランス感覚になります。
一般の方が、菜園などで夏野菜を栽培しにくいのはこの『バランス感覚』が乏しいからといっても過言ではないでしょう。
話し変わりますが、ピーマンそのものはビタミンCを多く含みます。最近は栄養補助食品のCMが目立ちますが、私自身、是非、野菜で栄養を摂取して頂きたいと願うばかりです。宮崎県のピーマンは冬場のビタミン供給野菜として国から産地指定を受けているほどです。宮崎県のピーマンが日本国民の栄養補給生産基地って素晴らしいことですよね!
これから更に寒い季節になってきます。鍋物野菜もたくさん食べて欲しい
のですが、風邪の予防にたっぷりのピーマンも召し上がって下さい^^。
(次回、生産者紹介へと続く!)