行政特集


高級魚の産地、宮崎!「森が育む、海の恵み」について聞く

宮崎市農政部森林水産課、課長-染矢明寛

お仕事の内容を教えて下さい。
地域の資源保護と消費の拡大を主な目的として、森林の保全や整備、海面・内水面漁業の振興を図っています。海面漁業とは文字通り海の漁業で、宮崎市内4つの漁協があり、内水面とは川の漁業で8つの漁協があります。資源を保護するという意味では稚魚や稚貝の放流も欠かせない仕事です。海には伊勢えび、アワビ、ヒラメやカサゴ、クエなどの放流をし、川には鮎、シジミ、ハマグリなどを放流します。
「森林」と「水産」を同じ課で管理する事を不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、豊かな森を造れば、そこにしみ込んだ雨水は時間をかけ濾過されながらたっぷりと養分を含み川に流れ出ます。よい森を造ることが、豊かな漁場を造る事につながっていくのです。森と海は切っても切れない関係なんです。
これから注目すべき食材について教えて下さい。
そうですね、たくさんありますが、一つは伊勢えびでしょうか。宮崎では9月から伊勢えび大漁まつりを実施しています。特に青島・内海は伊勢えびの漁場として、とても恵まれている環境です。しかし約4年前、特に漁獲量の高かった青島沖でタンカーが座礁し、いまだに撤去されずに残っていて、伊勢えび漁に打撃を与え続けています。そこで平成25年度に新たな伊勢えびの棲家となる漁礁を設計し、青島・内海・野島の3か所に沈める準備を進めています。うまくいけば約5年先、次なる漁場として成長してくれるかもしれません!ぜひそうなるように期待しています。
もう一つは鱧(はも)です。高級食材として知られる鱧ですが、実は宮崎でもたくさん獲れるんですよ!年間約30t程度の水揚げがあります。県内で見ると宮崎市は門川に次いで2番目。宮崎市内では青島・内海が断トツです。しかしなかなか一般家庭に流通する事は少なく、獲れた鱧の多くは関西の高級料理店などへ出荷されていきます。なぜなら鱧には小骨が多く、家庭で調理するにはとても手のかかる魚だからです。以前は宮崎で鱧が獲れる事を知っている方も少ない状況でした。こんなに素晴らしい食材があるのに、地元に浸透していないなんて!このもったいない状況を打破すべく、宮崎市では平成21年度から、鱧の加工に力を入れ始めました。平成22年に公布された六次産業化法の先駆けとも言えます。
現在はハモボールやハモ魚(ぎょ)ろっけ、ハモ魚(ぎょ)うどん、ハモのオイル漬けなど、様々な加工品が販売されており、ご自宅での調理も簡単になりました。最近はイベントでのハモちゃんバーガーの売り上げも伸びており、認知度が高まってきたのでは、と感じています。
青島獲れの鱧は特に夏から秋にかけてが旬になりますので、ぜひご家庭でも味わっていただきたいと思います。
青島漁港に、新しい施設がリニューアルオープンしたんですよね?
はい。宮崎市漁業協同組合(青島漁港)では、市制施行90周年イベント「お魚まつり」開催に合わせて、4月20日に鱧の加工場・直売所が大規模リニューアル致しました!これまで狭く、分散していた作業スペースを統合し、さらに効率よく、衛生的に作業ができるようになりました。直売所を併設し、ガラス越しに骨切りなどの作業の様子を見ていただく事もできます。施設を集約する事で、お客様にとっては今まで以上にお買い物がしやすくなりますし、どう加工されているのかを見ていただける素晴らしい施設になったと思っております。ぜひ、お子様にも見て知っていただきたいですね。また、宮崎市漁協のホームページもリニューアルし、商品のインターネット販売にも力を入れていく予定です。
今後の展開・展望についてお聞かせください。

東九州自動車道の一部開通によって、より県外からの来県も期待できるようになったと感じております。これは大きなチャンスだと思います。もちろん、うまくPRできなければ素通りされてしまう心配はあります。しかし、戸敷市長が掲げる「40万人スクラムプロジェクト」の下、行政・生産者・漁業者・レストラン・小売業者・流通業界・経営コンサルタントなど一丸となって宮崎の食の魅力を発信していきたいと思います。地域を活性化し、いかにして、宮崎の素晴らしい食材を外に売り込むか。地産地消・地産外商。掲げた目標に少しでも早く近づけるように、スタッフ一同スクラムを組んで、地道に一歩ずつ進めていきます!

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