おいしい暮らし~暮らしを楽しむ料理と道具

増田萌子

宮崎市堀川町のマクロビオティックスイーツの専門店「Sweet mocomoco」スイートモコモコ主宰。
卵・乳製品・白砂糖を使わない、カラダにうれしい素材で作るお菓子教室やマクロビオティック料理教室を定期的に開催。
その他、商品開発や、レシピの企画、制作、監修など多岐にわたって活動中。

お菓子作りと旅が好きな陶芸家

県外からのオーダーやファンも多く、器とお菓子のケータリングもされたりと多才な宮崎の陶芸家 吉本有希さんとの出会い。 それは、ひょんな出会いでした。 水餃子と野菜とごはんのお店「BOOZA」へ、一人でお昼を食べに行ったときのこと。 お店で使っている器や花瓶が、とても味のある器ばかりで「器がとても素敵ですね〜」とカウンター越しに店主に話しかけると、「そうなの、隣に座っている人が私の同級生で、陶芸家をしているのよ」と。 まさか、隣合わせでごはんを食べていたとは驚きましたが、これはきっと何かの縁だと、高須町の自宅にあるという工房に後日伺わせていただくことにしました。 高須町にある自宅兼、工房は、お庭が素敵で広々とした玄関を入るとセンス良く改装された部屋の中には、器がずらりと展示され、真ん中佇む暖炉が、なんともいえないレトロモダンな雰囲気を出していました。 IMG_9439   自宅のお庭から摘んできた紫陽花や桑の実が、飾られた花瓶 IMG_9436IMG_9460   レトロモダンな暖炉 IMG_9417吉本さんの作る器は、料理の映える白がメイン   IMG_9457 テーブルに並ぶ一輪挿し IMG_9421落ち着く色合いのお茶碗。 今回は、展示会の後で、お目見えできませんでしたが、他にも淡い水色のピッチャーや脚と皿の部分が別々になるというケーキスタンド、取っ手のついた細長い花瓶など、吉本さんならではの作品がたくさんあります。 IMG_9468 吉本さんは、21歳の時から宮崎市にある陶芸教室に10年通った後、自宅を改装して工房を持ち、本格的に陶芸家として活動を始めたそうです。 笑顔がとても素敵な吉本さん。 IMG_9481 私「何がきっかけで陶芸を?」 吉本さん「元々は、お菓子作りが大好きで、陶芸教室に誘われたのを機に自分で作ったケーキ用のお皿やコーヒーカップでお菓子を出して誰かをおもてなししたいと思って始めたの。」 お菓子作りが好きという共通点はあるけど、それを盛り付けるための器やカップまで自分で手作りし、それを極めてしまうなんて職人さんだなぁと感心してしまいました。 一人旅が好きだという吉本さん。毎年、海外へ行っては、現地のおいしいものを食べたり、どんな暮らしをしているかを体験したりしているそうです。インド、モロッコへは、1ヶ月も滞在するほど好きなのだそう。 この器たちは、そんな旅好きで料理やお菓子作りが好きな吉本さんだからこそ作れるのだと、初めて吉本さんの器を見たときに感じたどんな料理もお花も引き立たせてくれるフォルムと色使いは、ここから生まれるのだと納得しました。 安定した焼きの電気釜でも焼き色が違ったりすることも。 IMG_9458 シンクも自分でタイル貼り。やっぱりどこまでも職人さんの吉本さん。 IMG_9490 ロクロの前に座る、興味津々の息子 IMG_9487 3〜4種類の粘土を使って、製作日数は、約2ヶ月。 それだけ、時間をかけて完成するものなので、釜を開けるときは、いつもどきどきわくわくするそうです。   吉本さんの器は、オーダーも可能。宮崎市の真ん中ビル1F m.storeでも購入できます。    

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更新日時:2017.05.31(水) 00:10:29

田んぼの中のお花屋さん

そのお花屋さんの名前を初めて耳にしたのは、確か10年以上前。 その後もよく耳にするようになり、寄せ植えなどをいただく機会も多く、一度伺ってみたいとナビを頼りに車を走らせた先は、何もない田んぼ道。 田んぼの中にひっそりと佇むそのお花屋さんは、想像以上に素敵な空間(ガーデン)でした。 お花屋さんの名前は、「アナーセン」 デンマーク後で「アンデルセン」という意味でアンデルセン生誕200年の年、2005年に「アナーセン」をオープンし、田んぼの中(跡江)に移転したのは、2年前。 IMG_9346   IMG_9349 お店に入ると、花の苗がいっぱいで目移りしてしまいます。 IMG_9350 ラベンダーだけでも種類がいっぱい。 IMG_9355 紫陽花の季節ですね。色もサイズもさまざま。 IMG_9351 可愛らしい寄せ植えが、あちらこちらにあります。 IMG_9354 IMG_9356 オーナーの川口さんに、植えたい花壇には、ラベンダー、ローズマリー、オリーブの木があることを伝えると、お店の外へ案内してくれました。店先から駐車場の周りにぐるりと一面広がる、何種類もの花やハーブの名前と特徴、多年草と一年草を組み合わせたり、高さのある花と低いお花とのバランスも大事なのだということ…花の知識がほとんどない私にもわかりやすく丁寧に教えてくれました。 IMG_9341 IMG_9342 IMG_9344   選んだ苗は、蝶々のような花を咲かせる「ガウラ」と赤紫色がシックな「チョコレートコスモス」 IMG_9353   チョコレートコスモス…チョコレートのような色をしているから?と思いきや、 「花が、本当にチョコレートのような香りを出すんだから、すごいよね!」 と川口さん。 香りをかがせてもらうと、ほんとにチョコレートのような香りが⁉︎これには、驚かされました。 なんだか、お菓子やさんにぴったりです。 さっそく戻ると、買って来た堆肥と土を入れて花壇に苗を植えました。 理想の庭には程遠いけれど、お野菜もそうだし、果物も、花も、季節を楽しむということはいいことだなぁ。 アナーセンには、パンジー・ビオラの個人育種家(ブリーダー)の川越ROKAさんもいらっしゃいます。 私の好きなビオラやラナンキュラスは、もうすぐ終わりですが来年が楽しみです。 map-1-745x671

Andersen アナーセン

〒880-2101 宮崎県宮崎市跡江1380−9 TEL & FAX 0985-48-2668 OPEN 10:00 – 18:00 月曜定休    

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更新日時:2017.04.30(日) 22:32:21

プーピーおじさん

ひと昔前までは、現在のコンビニの数ほどあったと言われているお豆腐屋さん 今は、スーパーで買うことがほとんどです。 豆腐マイスターの認定講師として活動するようになり、おいしいお豆腐の見分け方、そして、宮崎でもおいしいお豆腐屋さんがないかといろいろめぐるようになりました。 そんなある日、店舗を持たずに小林から毎週来ているお豆腐屋さんがとってもおいしいという話を聞き、それから、毎週月曜日は、おがわ豆腐さんのお豆腐を買うのが日課になりました。 おがわ豆腐の車が近づくと昔なつかしい「プーピー」という音が聞こえてきます。 IMG_9260 息子は、この音が聞こえてくると「プーピーおじさん!!」と言って、走って玄関へ向かいます。 こちらがプーピーおじさん(すみません、勝手に呼ばせていただいています) 笑顔の素敵な物腰の柔らかいおじちゃんです。 IMG_9256 おがわ豆腐のお豆腐は、大豆、天然にがり(科学的工業製品用に作られた量産用のにがりではなく、高品質な天然のにがり、粗製海水塩化マグネシウム)、水(シリカ、ミネラル豊富なおいしい地下水)が原料です。 おがわ豆腐さんのお豆腐は、時間ではなく、その時々の釜の中の呉の様子、炊き上がる蒸気の香りを嗅ぎながら季節や気温、湿度に気を配り、一釜一釜ゆっくりと炊き上げて作られています。 通常、お豆腐は、奨励品種の大豆が使われることが多いのですが、豆腐作りでも難しいと言われる在来品種の大豆で作ったお豆腐も扱っています。在来品種の大豆は、長年、日本各地でそれぞれの気候風土に鍛えられ、その地域に適正して自然的な変化を遂げ、甘みと香りの両方の特性をもつおいしい大豆です。 そんな昔ながらの製法で作るお豆腐屋さんが、宮崎にもあったのだと初めて口にしたときは、そのおいしさに感動しました。 IMG_9247 黒ごまがたっぷり練りこんである黒ごま絹豆腐と枝豆のお豆腐も絶品です。湯葉は、とろとろでわさび醤油でとってもいいお酒のあてになります。 IMG_9252 肉厚のがんもどきや、売り切れてないこともありますが、ねぎみそ揚げも。 豆乳とおからのドーナツや、おからせんべい、炒り大豆は、こどものおやつにちょうどいい。 甘みが強いお豆腐なので、蒸してそのまま塩をかけて食べてもおいしいし、ただ、切ってオリーブオイルと塩をかけるだけでも立派な一品になります。写真は、筍を塩とオリーブオイルでソテーしたものを木綿豆腐にのせたものです。 IMG_9263 (1) このお豆腐で作る白和えは、本当にお砂糖要らず。 すり鉢に炒りごまを入れてすり、麹多めの米みそと本みりんを少し入れて伸ばし、ゆでて水切りした木綿豆腐を加えて、なめらかになるまでよくすり合わせます。そこに好みの野菜を入れて、塩少々で味を調えたら、甘くて上品なとろとろの白和えができます。 今の季節だと、菜の花や筍、芽キャベツなどを中に入れるとおいしいですよ。 IMG_9291 さて、今夜のおかずは、白和えと大根と厚揚げの炊き合わせです。 毎週、宮崎市内を回っているそうなので、「プーピー」という音が聞こえてきたら、プーピーおじさんかもしれません。 おがわ豆腐 宮崎県小林市水流迫217-4 TEL:0985-23-2713

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更新日時:2017.03.31(金) 17:56:07

包むこと。包むという文化。

正しい「りぼん結び」を最近になって知りました。 裏表がないりぼんを結ぶときの結び方、表がある場合の結び方で、りぼん結びも変わります。 そういえば、りぼん結びや包み方というのは、学校で教えてもらいませんよね? 「包」という文字は実は象形文字で、「お母さんのお腹にいる赤ちゃん」という形を文字にしたものなんです。だから「おくるみ」は、「お包み」と書くのですね。 包装は元は折形と言い、日本で最初のこの折形の本が記されたのは、1764年。伊勢貞丈が記した「包之記」です。 これ以前は厳しく秘伝、口伝として守られていたと言いますので、書物ではなくてもそれ以前から包む文化はあったのです。 物品やお金を包むやり方は、そのものが何であるかがわかるようになっていて、それが相手を思い、敬う心でもありました。 室町時代に将軍家が礼法を制定したときすでに伊勢家には何十種類もの方式があったそうですが、その頃、和紙は大変貴重なもので、将軍家などの最高級階層しかおこなわれませんでした。江戸時代になって一般庶民にもこれが普及したとあります。 「大事なものを包むということは、誠意が伝わり、絆を深めてくれます。」 そう話してくれるのは、 日本フラワーデザイナー協会公認校コスモフラワーデザインスクールを主宰されており、ラッピングコーディネーターでもある阿部泰子先生。 阿部先生に出会って、「包む」ことに対する意識が、変わりました。 この日は、お祝いの気持ちを表すために斜め包み、いわゆるデパート包みというのを教えていただきました。 まずは、包むものの大きさに合わせて紙をカッターで切ります。 「カッターを使うときも人に向けないよう手前に切っていきます。刃をぎりぎりまで出してしならせながら切るときれいに切れます。」 カッターの使い方なんて考えたことありませんでしたが、確かにしならせて切っていくときれいに切れます。IMG_8915 これは、グラノーラを包んでいるのですが、ポケット状になっている部分が、上になります。 お祝いのときは、そこから今以上の幸せが入ってくるように、弔事のときには、悲しみが下から流れていくように包みます。 これにりぼんをかければ、完成です。 IMG_8920 (1) 残った紙切れも、封筒や、小さいサイズの袋になるので、取っておいて時間のあるときに作ります。 使う道具は、ハサミ、カッター、両面テープ、テープのり。あとは、好きな箱や包装紙、りぼん(紐)を選ぶだけです。 簡易包装が増え、シンプルなラッピングもよく見かけるようになりましたが、お祝いの気持ちや悲しみの気持ち、敬う気持ち、感謝の気持ち、いろんな気持ちを伝えてくれるこの日本の伝統的な「包む」という文化は、改めて素晴らしいということに気づかされました。 阿部先生は、自宅やカリーノのキッチンスタジオで教室も開催されています。 http://www.cosmos-87.com もうすぐバレンタイン。 今年は、ラッピングも楽しくなりそうです。

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更新日時:2017.01.31(火) 16:39:38

ワインのぶどうって洗わない

何の料理にしようかな?この料理に何のワインを合わせようかな? 料理によって、ワインがおいしくなったり、そうでなかったりと選ぶのはとっても迷います。 ワインを選ぶ基準は? ワインは、糖分が水で薄まらないよう洗わずに作られます。 ぶどうを潰すだけでお酒になるのです。 だから、化学肥料を使わずに、農薬や除草剤を使わずに作られたワインが理想的ですよね。 だけど、世界中の畑のぶどうの木は、化学肥料で人工的に育てられ、農薬や除草剤を使用し、ワインのボトルに表示されない香料や着色料、酸味調整剤、そして、遠くへ楽に、安く運ぶための合成保存料などが使われたワインがたくさんあるのです。 2012年に規定されたEUオーガニック規定では、添加物・加熱・フィルター使用が一部認められ、これにより、容易に大量生産・大量販売が可能になり、オーガニックワインが広く認知されることとなりました。 数年前からお付き合いさせてもらっている日向市の「酒の宮崎」の宮崎さんご夫婦。 IMG_8764 こちらでは、マヴィのオーガニックワインを扱っています。 店内には、空のボトルがずらり。 IMG_8734 オーガニックワインは、デリケートなので温度管理が大事で、10~18℃の温度変化が少ない湿度70~80%のところが理想的なので、表には出していないのだそうです。 船便で、ワインは、アラビア湾やインド洋など40℃を超える熱帯の旅をするので、輸出向けに保存料が多く添加されますが、マヴィのワインは、ていねいに定温で輸送、保管して届けてくれます。 マヴィさんに聞く、自然派ワインやビオワイン、オーガニックワインの違い。 ビオワインや自然派ワインには明確な定義がなく、日本でいうビオワインは、ビオディナミやビオロジック農法、またはその一部を取り入れた農法で造られたワインという意味で使われています。これは、自然派ワインも同じで、厳格な基準をクリアして初めて名乗れるオーガニックワインとは異なり、法的には何の規制もなく幅広い意味で使われています。 オーガニックワインは、無添加のワインということではありません。 ワインの流通には、SO2が必要だからです。SO2(二酸化硫黄)は、空気中に存在し、ワイン醸造の中でも自然に発生します。元々ワインの中には、SO2が存在していますが、ワインを瓶詰めして流通するには、人為的な添加も必要です。 ワインの中には、糖分が残っていて酵母が生きており、その働きを抑制しないと僅かな温度変化で活性化して炭酸ガスが発生し、噴出したり、瓶が割れてしまうことがあります。 そのため、温度管理をしていてもある程度のSO2は不可欠なのです。オーガニックワインに使用されるSO2は、合成の保存料や安定剤ではなく、ヨーロッパでワイン醸造において伝統的に使われてきた二酸化硫黄で量もごくわずかです。 無添加ワインは、SO2の代わりに"酵素で発酵をコントロール"、"ミクロフィルターで成分を除去"、"加熱処理をして酵母を殺菌"などしています。 本来ワインは、瓶詰め後もボトルの中で生きています。様々な成分が複雑に影響しあい、少しずつ熟成していくものですがそれらの成分を取り除いてしまうのはもったいないですよね。 15940478_967398443359706_9034531635878843036_n 隣接されている「酒屋の台所」では、こだわりのお酒やワイン、家庭料理が楽しめるそうですよ。 https://sakenomiyazaki.jimdo.com お米もお野菜もワインも、食卓にのぼるものは、やっぱりオーガニックのものがいいし、それは安心安全なだけだなく、おいしいものであってほしい。オーガニックなものがデイリーユーズになるような、お店がたくさん増えるといいのにな。 IMG_8774この日、飲んだワインは干支ワイン。おでんや鍋などの冬の食卓に合うさっぱりとした後口ですっきり飲みやすいワインです。 ワインあまり飲まない方にもおすすめだし、なんだかプレゼントしたくなるラベル。 野菜たっぷりの自家製ルゥーで作った和風カレーともよく合いました。 IMG_8777ワインは、大人になってから。 マヴィワインとりんごジュースで乾杯。      

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更新日時:2017.01.09(月) 12:41:47

ゆず、日向夏、ときどきへべす

秋が終わり、冬の手仕事といえば、日向夏ピールやゆずジャム、それにシュトーレンを作るための洋酒漬けドライフルーツを仕込んだりと、クリスマスが過ぎて、お正月を迎えるまでは気が抜けない。 宮崎は柑橘の宝庫なので、ゆずや日向夏、へべすが、この季節になると市場にもたくさん並ぶし、庭になってるのでと、いただいたりすることも多い。 ゆずみそにゆずこしょうに、ポン酢に、ジャムに… 作りたいものは、いっぱいあるけどなかなか作るまでに至らず、冷蔵庫に入ったまま、気づいたときにはスカスカになり、傷んでいた…てこともよくあるある。。 一度にたくさん作ろうとするから気合がいるのねと、少ない量で作ってみることに。 ゆず12個は、半分に切って実をくり抜き、皮は4等分にして白い部分を包丁で削ぎ取る。それを2cmぐらいの千切りにして、一度ゆでこぼし、ふさは綿と種を取り除く。種は、化粧水にするため、捨てずに取っておく。 これが、思いの外、時間がかかる。老後にしたい手仕事ナンバーワンかもしれない(笑) 鍋に、ふさとゆでこぼした皮を入れて、お水とビートグラニュー糖を入れてことこと IMG_8514一晩おいて、ビートグラニュー糖を加え、ことこと… さらにてん菜糖を入れて、とろみがつくまでことこと煮たらゆずジャムの出来上がり。 IMG_8519 へべすはゆずに比べると種が少なく、皮も薄いので、皮ごと薄い回し切りにして、そのままお鍋で煮るだけで、ヘベスピューレの出来上がり。砂糖を加えない場合は、小分けにして冷凍庫へ。 ケーキに混ぜ込んだり、オリーブオイルと合わせてドレッシングにしたり、使い道も色々。 今年の冬至は、12月21日。 お風呂の中に柚子を2~3個入れるだけで、ゆずの皮に含まれる成分の芳香油、クエン酸、ビタミンCが、 冷え性や湯冷めを緩和してくれる。 寒い日は、リラックス効果のあるゆず風呂でゆずの香りを楽しみたい。    

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更新日時:2016.11.30(水) 22:30:19

使い古した木のカトラリーをちょっとしたお手入れで⁉︎

木の道具は、とても好きなのだけれど、使っていくうちにどんどん白けてくる。 コーティングしてるものより、木のそのものが感じられる無垢素材の方が好きだけれど、キズがつくのも白けてくるのも早い。 それが味といえば味なのですが、、 先日、私の好きなお茶のお店「白玄堂 CHAYA」で、木のお手入れワークショップがあると聞き、迷わず参加しました。 教えてくださるのは、清武でオリジナルのオーダー家具を作っていらっしゃる「日々-yori」の神谷さんご夫妻。 もう何年も前に雑貨屋さんで日々-yoriのコースターを一目惚れして、買ったことがありましたが、お会いするのは今回が初めて。 今回のワークショップでメンテナンスするのは、白玄堂CHAYAで使用している椅子やトレー まず、ウォータープルーフの紙やすりで、キズついた部分を優しくこすります。 IMG_8163 「椅子もトレーも本当にこだわっていらっしゃるのですね〜!」 白玄堂の白尾さんは、 「本当にいいお茶のよさを引き立てるために、ほんものの素材を使うことで、お客さまにもそのよさを感じてもらいたいのですよ。」 確かにおいしいお茶は、味だけでなく目でも楽しみたい。 IMG_8164 作業中も素敵な家具に囲まれて、どんどん目移り。。笑 「あの木のスピーカーも作られたのですか?」 神谷さん「はい、あれはほとんど趣味で。。」 趣味でスピーカーって、作れるんですね。 うらやましいです。 IMG_8165 同じ木でも節の感じで、全然違って見えますし、磨くと色合いも変わってきます。 IMG_8171 残った端材で作った一輪挿し。ちょっとしたプレゼントにもいいですね。 IMG_8172 木の器。使うのがもったいないと思ってしまうけれど、お手入れ方法を覚えたので、心配無用! IMG_8178 ダイニングチェアも座り心地がよく、ずっと座っていても疲れません。 IMG_8182 節もね、味があるんです。亀裂がこれ以上広がらないように止めてあるのは、伝統的な技法なのだそう。 逆にこれがアクセントになっていて、また素敵です。 IMG_8194 IMG_8195 紙やすりをかけた後は、オイルをうすく塗り伸ばしていきます。 オイルは、乾燥しやすい天然のオイルがおすすめとのこと。 IMG_8201せっかくなので、本日炒りたてという釜炒り茶をいただきました。 渋みが少なく、さっぱりしているのに甘さがあり、まろやかなお茶は、いくらでもすいすい入っていきます。 IMG_8218 息子も座り心地のいい椅子にご満悦 IMG_8226 せっかく木のお手入れ方法を教えていただいたので、家でもさっそく試してみることに 左は、息子が離乳食を始めてすぐの頃、歯が生えてきたばかりでかゆかったのか、がじがじがじがじしたスプーン。 中央のは、今の普段使いの子ども用スプーン 右は、大さじと小さじがいっしょになったスプーンだけど、これも子どもにがじがじやられていました。 キズだらけのスプーンたちを紙やすりでごしごしごしごし。。 IMG_8231     乾燥しやすいオイルということで、えごま油を使いました。これなら口に入れても安心です。 使わなくなったTシャツなどの布にオイルを染み込ませて、塗り広げ、別の渇いた布でオイルをよく拭き取って乾燥させます。 一晩ぐらいしっかり乾燥させたほうが、いいとのことなのでこのまま風通しのいいところで乾燥 なんだか見違えるようにきれいになりました。 IMG_8237 木のお手入れは、無になれて、思った以上に楽しい作業でした。こうすれば、大事に大事に長く使えるんだと。 日々の暮らしに取り入れたいものです。 original&order&select furniture 日々-yori 宮崎市清武町今泉甲4579-3 TEL:0985-69-2830 www.hibi-yori.com

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更新日時:2016.10.31(月) 17:22:56

やまぐちオリーブさんのオリーブソルトとオリーブジャム

神宮にオリーブオイルの量り売りをしてくれる可愛いお店があります。 動物とオリーブの木をモチーフにしたロゴが印象的な「やまぐちオリーブ店」 スイートモコモコのお店でもやまぐちさんのオリーブオイルを100%使用したスイーツを作らせていただいたりもしているのですが、 せっかくフレッシュなオイルなので、私としては焼き込むともったいないって思ってしまいますが、焼きあがったお菓子を口に入れるとオリーブオイルの香りがいっぱいに広がり、ぜいたくな気分になれます。 10月にやまぐちさんのオリーブオイルを使用したライブクッキングを開催することになり、 先日、新しく入荷したばかりのやまぐちさんのオリーブオイルをテイスティングに行きました。 お話も伺いたくオープン前に行ったのだけれど、お店の前には、オープン前から待ちに待ったとばかりにお客さまが並ぶ、人気のお店。やまぐちさんのオリーブオイルに対する思いと、お店のゆったりとした雰囲気、丁寧な対応に常連さんも多いのだろうなと感じました。 さて、やまぐちオリーブ店で量り売りしているオリーブオイルは、2種類。 ひとつは、りんごやバナナのような果実味を帯びた”フルーティー”なオリーブオイル もうひとつは、緑茶の渋みやピリッとした辛みも感じられる”グリーンフルーティー” フルーティーは、うんうん、間違いない、誰もが好む味。 グリーンフルーティーは、あとからくる辛味がなんだかくせになります。 開封するとどんどんオイルは酸化が進むので、使う分だけ量り売りしてもらえるのは、とても嬉しい。 2種類のオリーブオイル以外に、オリーブの実や、ハチミツ入りバルサミコビネガー、ちょっと珍しいオリーブジャム、オリーブソルトもあります。 オリーブジャムは、ジャムサンドみたいにしたらワインにも合うし、絶対おいしいだろうなって思ったので、さっそく作ってみることにしました。 シンプルな全粒クッキー A【薄力粉・・・100g  全粒粉・・・100g アーモンドパウダー・・・30g 片栗粉・・・40g ベーキングパウダー・・・小さじ1/2 塩・・・ひとつまみ】 B【菜種油・・・70g メープルシロップまたは、てん菜糖シロップ・・・85g】 ① Aの材料は、合わせて混ぜておく。 ② 別のボウルにBを計量し、泡立て器でよく乳化させて、①に加える。ゴムベラで切り混ぜ、ひとまとまりにする。 ③ 生地をオーブンシートの上で、3㎜厚さに伸ばし、丸抜き型や波型で抜く。半分をひとまわり小さい抜き型で抜き、2つ1組にしておく。 ④ 160℃に予熱したオーブンで15分〜20分、焼く。 IMG_7980 焼く前に穴の開いた方の生地に豆乳とメープルシロップを合わせたものを塗ると写真のようにツヤがでます。 IMG_7984 焼き上がったら粗熱を取って、1枚目にオリーブジャムを塗って、穴の開いた方のクッキーを重ねます。 IMG_7975 残った生地は、小さい型で抜いて、オリーブソルトを散らして焼きました。こちらも甘しょっぱくておいしい♡ IMG_7988 つい、もうひとつもうひとつと口に運んでしまうサイズ 学生時代、2週間スペインへ滞在したときには、オリーブのおいしさには気づかなかった私ですが、 オリーブの風味がしっかりとしたオリーブジャムやオリーブソルトは、おいしいって思えるようになったのは、年を重ねたからではなく、きっとおいしいオリーブで手間をかけて作られたものだからなんでしょう。 レーズンが苦手だったのに、オイルコーティングされていないオーガニックのおいしいレーズンと出会ったときのように。 おいしいのもは、幸せにしてくれます。  

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更新日時:2016.09.30(金) 20:08:27

休みの日にまとめて作る常備菜のはじめ。

夏ももう終わりを迎え、これから秋の始まり。 肌寒かったり、暑くなったり、しばらくは気温の差にバランスを崩しやすいかもしれませんね。 私もつい先日、夜のエアコンで風邪をひいてしまったばかり。 外の自然な風で十分なのに子どもは、汗だくで夜中に泣き出すので仕方なく、、 熱を出すということは、一種のハイドクだから、 少し体を休ませたほうがいいよ。とか、食生活乱れてない?とかそういうサインの表れだと思います。 それにしても子育てと家事と仕事のバランスを保つのは、本当に難しい〜! 世の中の働くお母さんは、どんな毎日を過ごしているの?と思うくらいに。 休みの日が休みじゃなくなることも当たり前にあるし、子どもとゆっくり過ごす時間は、19時に家に帰って、ご飯の準備して、家事をして、お風呂に入れて、寝かしつけるまでの数分。 よく、息抜きがヘタだと言われますが、以前は、急に休みになると休みの日の過ごし方がわからなくなるほどだから、元々忙しいくらいが性に合ってるのだと思います。 だから、加速しすぎてキャパオーバーして、ダウンすることもしばしば。 忙しさにかまけて、家のごはんは素食が多いけれど、お出汁からとる毎日の味噌汁はかかしません。 お味噌(発酵)の力はすごいし、元気になります。 だんなさんは、ごはんに合うおかずが好きなので、これがあればごはんが何杯でも食べられると、よく言っています。 なので、時間がないときは、ごはんのお供的なものと味噌汁だけで終わることも(笑) 市販のお惣菜は、お砂糖や化学調味料が気になるので、休みの日にまとめて常備菜の作りだめ。 作り置きといっても、手間や時間がかかるとなかなかゆっくりする時間も取れなくなるので、すぐにできる簡単なものから、基本の常備菜まで色々。 これさえあれば、献立も楽に考えられますし、お弁当にもうれしい一品になります。 ひじきの煮物は、あるもので。 乾物は、水に浸けて戻さないのが鉄則です。 袋には、水に20分〜30分浸けて戻してお使いくださいと書いてありますが、水溶性のミネラルが溶け出してしまいます。 2〜3回つかみ洗いをして、その水分だけでじっくり戻します。 あとは、油を熱したフライパンにひじきを磯臭さが抜けるまで炒めて、にんじん、大豆を入れ、ひたひたぐらいの水を入れたらふたをして、煮ます。 途中、油抜きした油揚げを入れたら、本みりんとしょうゆで調味します。 基本的には、マクロビオティックでは砂糖もみりんも使わないのですが、少し本みりんを使うと家族も食べやすくなります。本みりんは、福来純で。   IMG_7772 きのこは、安いときにまとめ買い。 何でもいいのだけれど、えのきだけは、いれたほうがおいしくなります。 なめたけ ざくざくと切って、鍋に入れ、水、本みりん、しょうゆを1:1:1の割合で入れたら、中火で煮詰めるだけでできます。 これだけで、ご飯がすすみます。きのこのお出汁が効いてるので、さっとお吸い物も簡単に。 和え物にも使えるし便利ですよ。 IMG_7774 ごぼうは、もちろん、皮付きで。 皮に含まれるイヌリンは、女性ホルモンと似た働きをしてくれます。 水にさらしたりもしません。アクも旨味に変えていただきましょう。 フライパンに油を熱して、ごぼうをじっくり、甘い香りに変わるまで炒めます。 ひたひたより少なめの水を入れて、ごぼうが煮えたら、こちらも本みりんとしょうゆで味付けします。 パパ用は、宮崎の延岡市、吉玉さんちのよっとん(EM)豚のスライスを少しだけ、使ったりも。     IMG_7778 さぁ、常備菜のできあがり。 ひじきの煮物を使ってがんもどきとか、ごぼうのきんぴらを使って豆腐ハンバーグに春雨サラダとか、なめたけで炊き込みご飯なんて、色々アレンジしてもいいですね。 IMG_7788                  

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更新日時:2016.08.31(水) 17:47:24

手仕事。保存食。いろいろコンポート。

7月ももう終わりですね。 夏休みに入り、小学生の頃を思い出すとラジオ体操とか、プールとか 一日中、何をするでもなく過ごし、終わり間近になると、夏休みの宿題や絵画や、工作、研究課題などに追われる日々。。。 直前でバタバタ、それは、今でも変わりませんが。。笑 うちの子どもは、水遊びが大好き!まだ、プールでは泳げないので、小さなプールに水をはって、出たり入ったり、ぴちゃぴちゃするのがお気に入りです。 大人になると、こんな暑い日は、涼しい家の中で過ごして、のんぴり手仕事なんかしたいな〜と思います。 なかなかそんな時間はなく、毎日があっという間に過ぎていくのですが、いつか庭に実のなる木を植えて、お菓子作りだったり、保存食作りだったり、楽しみたいというのが理想。 小さい頃、祖父母の家の庭は、大きな梅の木、柿の木、レモンの木、いちじくの木、山椒の木、近くの畑にもはっさくや金柑、キウイ、びわ、プラムなど、実のなる木がたくさんあり、それがあたり前だと思っていました。 今となると、庭が、果物の宝庫だったのだと感じます。 毎年、祖母は梅干しや、らっきょう、プラム酒にびわ酒、梅酒、干し柿など、手仕事が好きでした。毎日のご飯は、祖父専門でしたが、畑から採ってきた泥つきの新鮮な野菜を料理してくれました。 懐かしい思い出です。 今年は、完熟梅をいただいたので、梅ジャムを作りました。 夏の野菜や果物は、水分が多く、傷みやすいので保存がきくように少しだけ手をかけてあげます。 青じそは、しょうゆ漬けや塩漬けにしておくと、おにぎりに巻いたり、刻んでごはんに混ぜ込んだりと重宝します。 トマトも家族が食べないので、たくさんいただいたときは、低温のオーブンでセミドライトマトにしておけば、少しずつ食べたいときに楽しめます。 手仕事、保存食作りは、ちょっと時間がないし、大変と感じる方には、10分でできる、コンポートがおすすめ! 桃のコンポートやいちじくのコンポート、トマトやぶどう、なんでもコンポートにできます。 IMG_7565 桃のコンポート 桃…2個  水…400cc  ビートグラニュー糖…80g レモン汁…大さじ1 1.鍋に、分量の水とビートグラニュー糖、レモン汁を入れて煮立たせ、火を止める。 2.桃は、沸騰したお湯に皮ごと入れてすぐに氷水にあて、皮をむき、すぐに1の鍋に皮も一緒に入れる。(皮を入れることで液がきれいなピンク色になる) 3.再び、火にかけて沸騰したら弱火で約8〜10分煮る。そのまま粗熱を取る。 残った白ワインを使ったり、赤ワインを使ったり、りんごジュースでもおいしくできます。 バニラビーンズを入れると香りがとってもよくなりますよ。 IMG_7549 コンポートにした残りの液は、冷してそのまま飲んだり、寒天と葛粉で固めてゼリーにしたり。 バットに移して冷凍庫に入れて、シャリシャリになるまで、1時間ごとに混ぜたら、きんきんに冷やしたグラスに入れて、おしゃれなグラニテのできあがり。              

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更新日時:2016.07.31(日) 15:59:54

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