美味しい海の幸とたくさんの笑顔があふれる海の町-大原文子

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大原 文子(おおはら ふみこ)

茨城県出身。
夫がマグロ漁で単身船を出す傍ら、漁港で海産物の生産の仕事に就き、後に日向市漁協の海産物販売所で生産販売を行う。観光客に向けての海産物の販売所とレストランを併設した、日向市漁協直営の「海の駅ほそしま」に立ち上げから携わり、海の駅ほそしまと共に観光日向の一翼を担う。夫と二人暮らし。お孫さん二人の帰省を楽しみにしている。

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  • 【住所】
    宮崎県日向市細島769-4
  • 【電話】
    0982-52-0771
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“海のない町”から“海の町”へ

今回の出逢い旅は県北、日向市に行ってきました。古くからの港町として知られる日向市細島。米の山から望む湾が天然の港を形成し、古くからの町並みが広がっています。また、日向岬には絶景の馬が背、撮影ポイントとして人気が高いクルスの海があり県内外から大勢の人が訪れます。そして、近隣の工業港一帯は近年整備が進み、海外からの客船も立ち寄り、外国人観光客も多く訪れるようになりました。そこで、地元の海の幸を味わってもらおうと海の駅ほそしまが平成20年にオープン。立ち上げから海の駅ほそしまに携わる大原文子さんにお話を聞きました。

大原文子さんは茨城県出身、海のない町で生まれ育ちました。港町細島のマグロ漁師であるご主人のところに嫁いできた当時は、魚の名前や捌き方もわからなかったとのこと。細島港で干し物など海産物の加工の仕事をしながら、見よう見まねで魚介類の種類や加工方法を覚え、その後日向市漁協に併設して作られた海産物直売所を担当。観光客の増加とともに、港に観光レストランをというニーズが高まり、海の駅ほそしまの立ち上げから現在まで一貫して携わってきました。

漁港のにぎわいを肌で感じる

平成20年11月にオープンした日向市漁協直営の海の駅ほそしま。細島港に水揚げされる魚は、沿岸から約1ヶ月かけて漁に出る近海のものまで多岐に渡り、また四季によっても変わります。
取材に訪れた日は台風接近中で、多くの船が沖に出ず港に停まっていましたが、港ではセリの準備が進められていました。この日は、定置網でとれたニベが大漁。買い付けにきた仲買人たちが、魚を品定めしながら、セリの始まりを待つ間、携帯やスマホで方々に電話連絡をするという独特の緊張感漂う現場を見学させてもらいました。

以前は、港で揚がった海産物は鮮魚店や飲食店へ卸され、漁協併設の販売所で鮮魚の販売が一部あるのみでしたが、海の駅を併設したことで朝どれの新鮮な魚を一般のお客様が購入したり、レストランで食べたりすることができるようになりました。海の駅「ほそしま」には、その時々の旬の鮮魚や、乾物などの海産物、近隣の農産物や総菜などを販売する物産館と、新鮮な魚をメインにした食事を楽しめるレストランがあり、オープン以来人気を集めています。

笑顔が似合う、日向の観光拠点

取材中は、大原さんは細島港に揚がる海産物のこと、近隣の観光地のことなどを熱心にお話くださり、取材スタッフにも「クルスの海にはデートで来てくださいね」と元気に日向のPRをしていらっしゃいました。午前中に撮影やインタビューの取材、そして11時頃には通常のレストラン業務に入った大原さん。平日にも関わらずレストランに続々とお客様がやって来る中、溌剌(はつらつ)と働き笑顔でお客様に対応している様子を見て、オープン以来客足が絶えずリピーターも多いというお店の人気は、そこで働く大原さんを始めとするスタッフの皆さんの支えがあってこそということを実感しました。

また、細島港からは海の絶景ポイントを巡る遊覧船が出ていて、海の駅で申し込みをすることができます。
最近では、客船で細島に入りバスで各地を巡るツアーも定着し始め、ますます観光や物販のポイントとしての存在感を増す海の駅「ほそしま」。美味しい海の幸と、笑顔の大原さんが出迎えてくれます。

取材: 横山美和 (よこやま みわ)
宮崎市出身。宮崎大宮高校を経て、立教大学社会学部へ進学。在学中よりフリーアナウンサーとして活動。2003年に帰郷しテレビ宮崎入社。現在は子育てをしながらUMKテレビ宮崎、MRT宮崎放送、宮崎サンシャインFMの番組、CM等に出演の傍ら、宮崎県内で絵本とピアノのステージ「おはなしとおんがくの森」の公演も行う。
facebook: 横山美和

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