「私らしく生きる場所」

小畑佳奈子

2011年、宮崎の気候、人柄、食べ物の美味しさに惚れ込み移住。
マクロビオティックとの出会いをきっかけに、調理師免許を取得し料理講師として活動開始。
自身の心と体の変化をもとに「伝える」ことの重要性を感じ、宮崎の若手農家さんと一緒に、野菜の美味しさ・素晴らしさ・活用法を伝える活動に取り組んでいる。
「ナチュラルライフセラピーRian」も運営中。

甘酒は夏の季語

甘酒というと冬の飲み物のような気がする。

そんな人は少なくないと思う。私自身、子供の頃に甘酒を飲むと言えばお正月だった記憶がある。そのイメージから冬の飲み物だと思いがちかもしれない。

実は、俳句では夏の季語として使われている甘酒。江戸時代、天秤棒担いで甘酒売りが練り歩いていたのは夏場だったそうだ。江戸時代は真冬よりも真夏の方が亡くなる人の数が多かったと言われている。冬の寒さよりも夏の高温多湿の方が人の体にダメージを与えていたらしい。気温が高いと食中毒も起きやすい。夏バテで食欲がなくなり、体力が落ちる事で亡くなる人も多かったのだろう。そんなときに飲まれていたのが甘酒だったのだ。

甘酒は米麹を発酵させたもので、米のデンプン質を糖化させた飲み物。ブドウ糖がたくさん含まれているので甘くなる。酒と言われているがアルコール分は含まれていない。食物繊維とオリゴ糖が腸内環境を改善してくれるので美肌効果や便秘予防効果がある。また沢山のビタミンやアミノ酸も含まれているのでまさに夏バテ改善には打って付けの飲み物なのである。その事を江戸時代の人は知っていて、気温の高い夏場に短時間で発酵し出来上がる甘酒を売って歩いていたのは当然の事なのだろう。

私自身も甘酒を手作りして飲む。食欲がなくなって固形物を食べるのが億劫になったときに、甘酒を冷やし、豆乳などで割って飲んだりる。甘酒の甘さが優しく体に沁み渡り、暫くすると元気が出てくる。さらにここ数年は甘酒を凍らせて食べるのがお気に入りだ。最初は余った甘酒を冷凍保存していただけだった。ある日、宮崎の熱い太陽の下、火照った体を冷やす術を探して冷凍庫を開けたときに目についたのが冷凍甘酒。思わずそのままスプーンですくって一口食べた。甘酒がのど元を通ると同時に、す~っと身体を冷やしてくれる。美味しい!糖分が多い甘酒は冷凍してもガチガチに凍る事はなく、シャリシャリとシャーベット状になる。そんな凍った甘酒を見ながらもっとアレンジをしてみたくなってきた。

アイス

手作りした甘酒を使うのも良いが、今では簡単に美味しい甘酒を手に入れることが出来る。私のお勧めは宮崎県産の米麹と米のみを使用して作られた飫肥糀。しっかりとした甘さがあるのでスウィーツに加工しても美味しい。この甘酒と手作りした豆乳ヨーグルトでさっぱりとしたアイスクリームを作ってみた。フレッシュミントと一緒に食べると、爽やかな香りと程よい酸味、そして甘酒独特の優しい甘みが口の中に広がって幸せな味になる。もう一つ、ちょっと変わり種で、甘酒とトマトのアイスクリームも。これが、トマト好きにはヒットな味だ。色もピンクになって可愛い。砂糖、乳製品不使用のオールベジタブルアイスクリーム。アイスクリームは好きだけどカロリーが気になる、そんな方にぜひお試しいただきたい。作り方もとっても簡単。混ぜて冷凍するだけ。

甘酒アイス。作ってみたくなったでしょ?

 

甘酒アイス

【材料】

(豆乳ヨーグルト味)

甘酒 … 250g

豆乳ヨーグルト … 200g

塩 … 一つまみ

(トマト味)

甘酒 … 250g

ホールトマト … 150g

塩 … 一つまみ

※分量は目安です、お好みで調節してください。

【作り方】

①全ての材料をミキサーにかけなめらかにする。

②1を容器に移し、冷凍庫で冷やし固める。

③1時間ほどで取り出し、スプーンで全体を混ぜ、再び冷凍庫に入れる。

④全体がしっかり固まったら器に盛り付け、ミントを飾る。

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更新日時:2015.05.28(木) 23:51:49

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