「私らしく生きる場所」

小畑佳奈子

2011年、宮崎の気候、人柄、食べ物の美味しさに惚れ込み移住。
マクロビオティックとの出会いをきっかけに、調理師免許を取得し料理講師として活動開始。
自身の心と体の変化をもとに「伝える」ことの重要性を感じ、宮崎の若手農家さんと一緒に、野菜の美味しさ・素晴らしさ・活用法を伝える活動に取り組んでいる。
「ナチュラルライフセラピーRian」も運営中。

小豆入り煎り玄米粥(おめでとう)

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小豆入り煎り玄米粥(おめでとう)「私らしく生きる場所」

小豆入り煎り玄米粥は、別名「おめでとう」と言う。マクロビオティックの提唱者として有名な桜沢如一さんが命名したそうだ。具合が悪かった人がこれを食べて元気になり、 「病気が治っておめでとう」から来ている。この「おめでとう」は小豆を使用した優れた食べ物で、 胃のもたれ・食欲不振・体力減退・過食の人・腎萎縮の人の利尿剤・頻尿・腎臓炎・腎盂炎・糖尿病・高血圧などに良いとされていて、薬膳料理になると言われている。今年は1月7日の七草粥の日、そして2月3日の節分の日に既に作って食べた。

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七草粥は、一年の無病息災を願って食べられる七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の入ったお粥で、正月からの祝膳や祝酒で弱った胃を休める為に食べられるとも言われている。私は、年末年始にかけて引っ越しをしていたので、七草を手に入れ損ねて帰宅してしまい、「何かお粥を…」と食材を探して出てきたのが小豆と玄米。これを見た時にまず頭に浮かんだのが「おめでとう」だった。

まずは玄米を布で拭くところから始まる。洗ってはいけない。二つ折りにした布ではさんで玄米の汚れをふき取る。小豆(玄米の1/4程度)は選別をして洗っておく。鍋に玄米を入れ、キツネ色になるまで煎る。

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香ばしい匂いがしてきたら、玄米の5~10倍の水を加える。洗った小豆と塩(玄米1カップの時小さじ1/3くらい)を入れて中火にかける。

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圧がかかり、蒸気が出てきたら蛍火にして40分~1時間炊く。蛍火は火が消える寸前の可能な限り弱い状態なのだが、家庭用コンロではどうしても火力が強い傾向にあるので、もし立ち消え安全装置の付いていないコンロであればガスマットを引く事をお薦めする。(立ち消え安全装置が付いていると、高温になったと判断され火が消えてしまう)

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このガスマットはとても重宝している。穴のあいた2枚の金属板を空間をもたせて張り合わせているため、空気の対流が起こり、ガスの火が鍋底にまんべんなく伝わることでまろやかな火の通りになる。ふきこぼれやコゲつきを防ぐ事が出来るし、蛍火の状態を弱火で作ってくれる。カレーやシチューなどの温め直しにもとても便利なのだ。…話が脱線してしまった。

50分炊いて、火からおろし、圧が抜けたらフタを開ける。

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水加減はお好みなのだけれど、私は少しもったりした感じが好きなので、水は少なめで炊いている。小豆と言うと甘いイメージがあるかもしれないけれど、私は塩味の小豆が大好きだったりする。この「おめでとう」も、ほんのり塩味。

そして、2月3日の節分の日。豆まきをしたいと思いつつも大人の事情(掃除が大変なことになる…)でそこはスルーした。のだけれど、豆は食べたいなという事で「おめでとう」を炊いた。寒暖の差が激しかったり、外食が続いたりと体が少し弱り気味だったので、いいタイミングで食べれたのではないかな。

気づいてみると、何かの節目(季節行事)に食べている「おめでとう」。知らないうちに身体が「今だよ!食べるタイミングだよ!」と教えてくれているのかもしれない。身体の声に耳を傾けて生活していると、日本の季節行事はその時の体調に合った食べ物を食べるようになっている様な気がする。昔ながらの食生活は、何百年…いやそれ以上の年月をかけて作り上げられたものなのだから、これから先に生まれてくる人たちの為にも、絶やさず受け継いでいきたいと切に思う。味噌・醤油・漬物・お米・野菜などを使った料理を毎日の食に生かしていきたい。日本人であることが良かったと思える、誇りに思える、そんな生活をしていけるのが今の私の理想だ。

 

更新日時:2016.02.05(金) 01:17:00

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