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こだわり店舗


ラポール・ド・クニトミ

野菜は自家菜園で育てたものを中心に使用

国富町出身の尾畑シェフが営む、カジュアルフレンチレストラン。 いつも確かな野菜が手に入るところでお店を出したい、というこだわりで今の場所に出店し、11年。
野菜はレストランの近くにある自家菜園のものを中心に使用。
畑では、ニンジン・大根・白菜・葱・セロリ・ブロッコリー・水菜・麦 などがすくすくと成長していました。セロリの葉っぱをかじらせてもらったところ、子どもでも食べられそうなさわやかな苦味でした。
自家菜園で野菜を育てている理由について「何より子どもに野菜畑を体験させたかったから」と語る尾畑シェフ。他の食材も県内はもちろん、自分の目と舌で確かめたものを国内外から取り寄せ、本格的な味を追求しています。

各素材の持ち味が生きながらも、きれいに味がまとまる料理

今回一番の驚きは、メインのお肉料理に添えられていた新タマネギのロースト。丸ごとつるりと食べられる食感と、上から下まできれいな旨みに満ちた味に感動しました。
通常、ネギは加熱することで甘みが増しますが、丸ごと焼くと外皮と内皮とで食感も風味も変わります。
これは何ネギだろうか、と驚きました。聞いたところ、普通の葉つき新タマネギでした。13時にランチの予約を入れていたので、半分に切ったものを130度で、12時からコンベクションオーブンにかけて下準備していたそうです。

「野菜ソムリエには、どんな料理を出したら喜ぶだろうか」と私のことを考えて料理して下さっていたことを知り、また感動。

もちろん、メインの豚肉とリンゴの重ね焼きも「どうしたらこの食感になるのだろう」と思わせるような、柔らかさとしっとりした食感が同居していて感動。
また、味付けも上品で、いい意味で豚肉っぽくなく、お肉料理とは思えない食べやすさで、珍しくぺろりと頂けるお肉料理でした。野菜も含めて素材の持ち味を上手に生かしたまま、ここまで優しく全体がまとめられているお料理には、なかなか出逢えません。
他に頂いた、オニオングラタンスープやジャガイモとサバのテリーヌも同様でした。
3月には毎年人気の赤パプリカのムースも登場予定ということで、こちらも楽しみです。

遊び心もいっぱい〜あくなき探究心〜

尾畑シェフは、料理講師をしたり、新商品開発にも協力したりなど、佳い食を広める活動も積極的にされています。
手作りカレーを真空パックで販売している『てまごこちカレー』については「レトルトカレーっぽくない味の仕上がりにびっくりした。高かったでしょう」と言われるほどの仕上がり。
料理の極意は「相手のことをいかに考えてつくるか」という尾畑シェフ。「感動してもらえる = コミュニーケション」だとも。
また、今取り組まれているのが『ドライエイジングビーフ』。
乾燥熟成という日本では珍しい製法で、宮崎県内で食べられるのは、今はここだけだそうです。肉を塊のままじっくりと低温状態に維持して乾燥させた保管庫内で、微生物の働きも加わって、ゆっくり熟成させる方法だそうです。味は「お肉の旨みが全然違う。チーズと一緒(尾畑シェフ談)」。
ドライエイジングビーフコースは2名様からで、要予約(3,800円/1人)。

野菜の旨みを引き出す料理。
その野菜の水分に合わせた、火加減や塩加減などの絶妙な加減がポイント。

自家菜園で、期間中無農薬栽培で育てた季節の野菜を料理に使用。

心も体も癒される立地。
小高い丘の中腹に立つお店から見下ろす景色は格別。

アクセス

ラポール・ド・クニトミ

  • 〒880-1102
    宮崎県国富町宮王丸438-1
  • 0985-36-6565
  • 定休日:水曜日

※苦手な食材などお気軽にお電話ください。

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