食旅スポット

季節の果物がスイーツになりました。主役は、高千穂産のイチゴや金柑など宮崎のフレッシュな果物たち。定番の『太陽の金柑シュー』は、金柑をクリームに練り込んで金柑の甘露煮を添えた、めいっぱい金柑を味わえる爽やかなシュークリーム。他にも、素材が生きるほどよい甘さのケーキやクレープ（イートイン限定）を、季節の果物にあわせて作ります。
もちろんお茶や紅茶にもこだわります。『食べる緑茶と黒蜜のムース』は、五ヶ瀬町・宮崎茶房の無農薬緑茶を丸ごと挽いた粉茶を使用。ムースの中からあらわれる黒蜜が、釜入り茶ならではの風味を引き立てます。また緑茶は『緑茶ラテ』でも活躍。ちなみに緑茶スイーツ×緑茶のドリンクも人気の組み合わせだそうです。
お店では、乳酸菌をプラスしたオリジナル甘酒『ちほまろ』も販売中。宮崎特産へべす果汁入りの『ちほまろ へべす』さっぱりとした後味で、これからの季節にお勧めの一品。
窓の外には、神話の里らしい日本の原景色が広がります。

天安河原への参道入り口。岩戸渓谷の上にせりだした、絶景テラス席のカフェ。 五峰窯では、毎日の食卓にぴったりの陶器を制作販売。お料理がはえる、ホワイトやアイボリーの優しい色調の器も多い。そっと器を手に取ると、長い間使い込んだように優しくフィットします。「この器でコーヒーが飲みたい」「ここで休みたい」とお客さまの声を受けてカフェもオープン。今でこのカフェを目当てに、遠方からくるお客さんも多くなりました。
カフェでは高千穂牛を使ったホットドッグやピザなどの軽食をはじめ、ソフトクリームやパフェ、ドリンクなどを提供。メニューには地元の食材も取り入れることを大事にしています。
人気の『ご当地　かまいり茶ソフトクリーム』は五ヶ瀬町・宮崎茶房の無農薬栽培の緑茶粉末をブレンド。釜炒り茶ならではの、香り高い緑茶の香りがぎっしりつまったソフトクリームです。その香りと味を生かす甘さ控えめのソフトクリームを選び、お店で粉茶をブレンドして作るからとってもフレッシュ。お茶を飲んだようにスッキリとした後味に、新茶の季節を思い出します。

蘇食とは、心も体も蘇る（よみがえる）ような、食べた人が元気になるような料理をという想いから付けられました。地元の食材を生かした昔ながらの田舎料理に、薬膳の考え方もプラス。「一つ一つが体に優しい食材を使っています。体の中のお掃除をしてくれるお料理です（海埜さん）」。
夜神楽の振る舞いとしても欠かせない「野菜の煮しめ」をはじめ、古代黒米を使用した「黒米うどん」、葉ワサビの漬け物やフキの和え物などの「山菜珍味」、手づくりコンニャクなどが盛られたお膳は、出汁がしっかりきいた優しい味付けです。
また、「陶板焼き」では豚肉や山の幸に、オクラの緑のソースをかけて焼きます。オクラにはβカロテンが豊富に含まれ、ネバネバ成分は水溶性食物繊維で腸を整える働きがあります。ふんわりジューシーな豚肉にオクラがからんでうま味アップ。
この味と献立で1200円（税別）は安い。時間を指定できるので、忙しい旅の間にもぴったり。個人から団体まで、観光シーズンには１日800名もの人が訪れる日もあります。

高千穂町の中心地から車で約1５分。「天岩戸」に「天照大御神」が隠れたという日本神話の舞台としてあまりにも有名な神社で、早朝から参拝客が絶えません。「天岩戸」は、西本宮の社務所で申し出をすれば拝観も可能。岩戸渓谷を挟んで、西本宮と東本宮があります。
西本宮から案内に従って１００mほど進むと「天安河原」へつながる渓谷への下り口があり、谷川沿いを歩くと到着。「天岩戸」に隠れた「天照大御神」に出てきてもらおうと八百万の神様が集まり相談した河原だと言われています。河原に並ぶ積み石の山・・・。石を積みあげては願いごとをしていく人が、絶えることはありません。
岩戸渓谷にかかる橋を渡ったところにある東本宮は「天照大御」が「天岩戸」から出てきて最初に住んだ場所だといわれています。拝殿の裏手にあるご神木の根元からは、ご神水が湧き出ていています。
緑の間をさーっと抜ける爽やかな風と、谷川の音。たまにはゆっくり歩いてみてはいかがでしょう。