ちいさなこだわり~食・旅・短歌~

渡邉円

1982年串間市生まれ。
ある日短歌と出会い帰郷。
美味しい食べ物に囲まれて、宮崎ライフを満喫中。
「都井岬短歌大会」「歌垣」など宮崎県内で短歌イベントを開催。

歌垣~UTAGAKI~

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歌垣~UTAGAKI~ちいさなこだわり~食・旅・短歌~

https://www.facebook.com/events/532812996826191/?ref_dashboard_filter=upcoming

「春の棚田で歌垣を」と、思いついた。

短歌には歌枕といって、地名を歌のキーワードとする伝統がある。

 

例えば、持統天皇の【春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山】(新古今集175-夏歌)

 

もう、何年前になるだろうか。持統天皇のこの歌にあこがれて大和三山をひとり歩いた。香具山はとても低い山で、あっという間に山頂らしき原っぱに到着。1300年前に歌に詠まれた場所に、今、わたしが立っているんだなぁーと胸がしぃんと静かになったことを覚えている。

宮崎に帰郷し、若山牧水の【日向の国都井の岬の青潮に入りゆく端に独り海見る】

そして、伊藤一彦先生の【母の名は茜、子の名は雲なりき 丘をしづかに下る野生馬】

この2首と出会い「都井岬短歌大会」の開催を思いついた。

 

宮崎に住む歌人仲間の協力を得て迎えた都井岬短歌大会当日に、もうひとつ嬉しい出会いがあった。短歌の仲間であり詩人である藤﨑正二さんの『うまのみさき』という作品。

 

“とーく とーく

はなれたところにうまがいます

ゆうやけのそらのもと

くろくかげったうまたちが

しあわせそうにくさをたべています”

 

歌には、あこがれを喚起させるパワーがあるように思う。

あの歌に詠まれた、あの場所へ、いつか行ってみたいなぁ。という、ほのぼのとした気持ちは人を旅へと誘う。

日南市飫肥に暮す山脇恵乙子さんの歌集『壁土の声』にも、連作「棚田」をはじめ県南の風土を歌った作品が多く収められている。

【完熟の金柑色の夕つ日をこくこくこくと山は食みゆく】

金柑は宮崎の特産品。他県のものと比べると、圧倒的に大きくて、圧倒的に丸くて(という表現はおかしいでしょうか。でも、丸いと思う…)、圧倒的な光を放ちます。こくこくこくと飲むように、しかし金柑だから食むのでしょうか。作者は暮れゆく夕日、はたまたそれを食む山のように大きな自然と一体になる。

そんな金柑をたっぷり使ったお菓子を楽しめるのも、うれしい2月。

店名を失念してしまったが…、図書館の近くのお城みたいなティールーム。

さて、歌垣。

春の阪元棚田には、いちめんにレンゲが咲き盛るそう。

そこで実験。古代の人々が楽しんだ「歌垣」って、わたしたちも楽しめるのでしょうか。

空が青くて、水がたっぷり流れていて、ふかふかの田んぼ!なのだそう。

お弁当持ってピクニック。想像するだけで、こころに春がおとずれます。

4月19日(土)阪元棚田で「歌垣~UTAGAKI~」を開催します。

どうぞ皆さまお気軽に、お弁当持っていらしてください。12時ごろに、集合です。

【ふたりには見上げる空が青すぎて 春の棚田においてゆきたり】 渡邊 円

更新日時:2014.02.14(金) 23:27:31

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