田鹿の「日南」海幸山幸自慢

日南市の誘致企業「南信漬物」の出逢い(後編)

このエントリーをはてなブックマークに追加
はてなブックマーク - 日南市の誘致企業「南信漬物」の出逢い(後編)
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Share on FriendFeed
日南市の誘致企業「南信漬物」の出逢い(後編)田鹿の「日南」海幸山幸自慢

前編では、南信漬物さんを取り上げた。
長野県の漬物会社「南信漬物」が野沢菜を作っていた日南に工場を作った途端、日南で野沢菜を作らなくなってしまい、途方に暮れていたところに、救世主が登場!それが、建設会社の高橋社長だ。農業法人を設立して、なんと、はじめての野沢菜作りを始めたのだった。

 

近年、建設業からの農業分野への新規参入が増えていることはご存知だろうか?
高橋さんは建設業を営んでいたが、ある時、「農業法人猪八重ファーム」を設立し、全く異業種だった農業への新規参入を果たした。
それは、地方の建設業にとって今後は、安定した公共事業が期待できず、地方の人口が減り、雇用も減っていく中では、苦戦が予想される。新しい産業への参入は必須だ、と考えられたから。しかし、なぜ新規事業として農業を選んだのか。

実は建設業と農業は相性がいいと言われている。
例えば、建設機械を使って畑を耕せる、余っている土地を持っている、そもそも建設業と兼業している農家のも多くいる、など理由は様々。さらに法律の改正があり、農業法人の設立が可能になったことで、建設業から農業への転換は順調に進んでいる。

しかし、高橋氏はそのような理由ではなかった。高橋氏が農業への参入を決めた大きな要因が前編に登場した南信漬物の倉岡工場長だ。農業法人猪八重ファームを設立した時には、すでに売り先が見つかっていた。高橋氏が作った野沢菜を南信漬物にすべて買い取ってもらうことを前提に農業に参入した。

つまり、農業法人猪八重ファームを設立した時点で、「売り先」をすでに確保していたのである。これは従来の農業は全く違う。これまでの農業はとりあえず作ってみて、その後は販売会社に売ってもらうというモデルで、それ以上のことにはならなかった。
高橋氏と山倉工場長の信頼関係の元に、生産と製造、販売までを協力しながら進めていく。

 

 

最近は6次産業化が話題になっている。なんでも6時産業化が実現すればすべてが解決すると言わんばかりだが、生産者が生産→加工→販売までを行うのは、至難の技だ。そもそも6次産業化が重要視されているのは、生産地域からお金が流出するのを防ぐためであり、域内にお金をとどまらせることが大事、という観点からだ。その意味からすると、生産者が販売まで行うことが難しいのであれば、地域内で出来る限り消費者に近い部分までを担うことができれば、そのぶん地域内にお金が残る。

南信漬物と猪八重ファームの例はまさに、この域内にお金を残す取り組みとしては代表的な事例である。日南市が掲げる方針の一つに「儲かる農林水産観光業」というものがある。今回の取り組みは確実に農業の所得をあげる。これからもこれまで域外に流れていたお金を引き戻す取り組みを積極的に行っていきたい。

 

更新日時:2013.11.30(土) 22:32:51

PAGE TOP